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ヒューマンエラーや違反による事故を防ぐための効果的な防止教育の手法を開発しています。その一例として、典型的なヒューマンエラーをパソコン課題から実際に体験し、その問題性について現実の事故事例を用いて集団討議することにより、各人の安全意識の向上を目指した教育手法を開発しています。
これまでの共同研究実績
PICK UP!のある研究は以下で概要を紹介しています
・PICK UP!「エラー体験プログラムを用いたリスクマネジメント教育の介入効果」(H25-H28年度科学研究費補助金)
・PICK UP!「子どもの事故防止に関する研究 -親の養育態度の観点から-」(H24-H26年度 科学研究費補助金)
・PICK UP!「看護業務におけるリスク回避教育プログラムの開発とその効果測定」(H17-H19年度科学研究費補助金)
・「リスクマネジメント教育の有効性評価に関する総合的研究」(H17-H19年度厚生労働科学研究費補助金)
・「不安全行動の誘発・体験システムの構築とその回避手法に関する研究」(H14-H16年度厚生労働科学研究費補助金)
臼井(2008)は、人間の情報処理能力の限界や危険行動の生起メカニズムについて、「観念」ではなく、「経験」として体験可能なエラー教育プログラムを開発しました(写真左)。本プログラムでは、PCベースにて模擬的な危険行動を体験できるため、特定の業種に依存することなく危険行動の背景にある心理要因の理解を促し、さらには、類似する他の危険行動への般化も期待されます。本研究プロジェクトでは、このエラー体験プログラムの実施と教育効果の定着を図るためのグループディスカッションを実施することで、教育後の行動が安全になるかどうか検討しました。
関連する研究業績
・ 森泉慎吾・臼井伸之介・和田一成・上田真由子 2018 急ぎ・焦りエラーに関する体験型教育の効果 労働科学, 94 (4), 99-107.
・森泉慎吾・臼井伸之介・和田一成 2017 体験型安全教育の実施と展望,日本信頼性学会誌,39(6),334-341.
・ 森泉慎吾・臼井伸之介・和田一成 2014 エラー体験型教育の効果 労働科学, 90 (5), 171-182.
・Shinnosuke USUI, Shingo MORIIZUMI, & Kazushige WADA 2014 Effects of
Safety Education Using Human-error-inducing Program Software. 28th International
Congress of Applied Psychology, Paris, France.
・ Shinnosuke USUI & Kazushige WADA 2010 Assessing the Effect of Safety
Training Through a Human-Error-Experience Program. 27th International Congress
of Applied Psychology, Melbourn, Australia.
・臼井伸之介 2008 リスクマネジメント教育の有効性評価に関する総合的研究 厚生労働科学研究費補助金労働安全衛生総合研究事業 平成19年度総括・分担報告書,
1-147.
学校での安全教育では、子どもたちが自らの行動や外部に潜む危険を理解し、自ら安全に行動する、あるいは他の人や社会の安全のために貢献できるようになることが望まれます。本研究プロジェクトでは、子どもたちが自ら見つけた危険箇所について、その危険回避に必要な具体的な行動を絵に描いてもらい、その絵を危険個所に設置することで、自らのみでなく他の人と共有することを狙いとした安全活動を実施しました。
関連する研究業績
・中井宏・岡真裕美・ 臼井伸之介・ 森泉慎吾 2018 小学生に対する安全教育プログラム「ひなどり」の開発と実践―学校内での負傷予防を目指して―,安全教育学研究,17(3)
33-46.
・岡真裕美・森泉慎吾・太子のぞみ・中井宏・臼井伸之介 2017 児童の自主性を生かした安全教育の効果(2)ハザードへの気づきに与える影響,日本教育心理学会第59回総会発表論文集,
623.
・岡真裕美・森泉慎吾・太子のぞみ・中井宏・安達悠子・臼井伸之介 2015 児童の自主性を生かした安全教育の効果-校外版「ひなどり」の実践- ,平成27年度日本人間工学会関西支部大会講演論文集,121-122.
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